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「いこるところに人は集まる」
わたしは今、いこっているんやろうか?
「いこる」とは備後弁。
炭が赤々と火のついた状態のこと。
標準語では炭が「おこる」と言うそう。
この土日、とあるツアーに参加してきた。
広島の府中というところで、空き家をリノベーションしたおうちに飾る行灯ランプを作らせてもらってきた。
ツアーの目的やテーマも興味深いものだったけど、それ以上に刺激的だったのは、そこに集った人たちとの出会いだった。
出身も年齢も職種もばらばらの十数人が、一緒に過ごした12時間。
初めてこのツアーの企画を知ったときは、人生二度目の「びびっとくる感覚」があって、直感的に「これは行かんとあかん」と思った。
このツアーに行くことで、自分の中の何かがひらけるんじゃないか、という気持ちがあったのだけれど、この2日間で学んだのは想像以上に濃いいものだった。
先に紹介した「いこるところに人は集まる」という言葉は、ツアーの中でお会いしたある方に教えていただいたもの。これが、今の自分の状態にドンピシャリで、聞いているうち、心がじーんとあたたかく、少しずきんとした。
例えば炭火でBBQをするとき。
網の右側がいこっていて、左側がいこっていなかったとする。あなたはどこでお肉を焼くだろう?
きっと、いこっている右側の炭の上にお肉を置く人が多いと思う。
このお肉が、人や情報、仕事なのだという。
炭はわたしたち自身。
「良い仕事がない、情報が来ない、出会いがない」
それは自分自身がいこっていないことが原因なんだって。
いこるところには自然と人が集まってくる。
「いこっている」状態は、私が前から考えてきた「いきいき生きる」状態のことに似ているんじゃないかと思う。
炭に点火するのには時間も手間もかかる。
でも、燃える火とはちがい、じんわり、じっくり、一つの炭、そしてその周りの炭へと伝わっていく。
そのいこった炭は、火とはちがって簡単には消えない。
私という炭を思い浮かべてみると、今は黒くて、外に透けて見えるはずの火はかすんでいた。
ツアーで出会った人たちは皆、何かしら自分の炭をいこらせようと、挑戦していると感じた。
私も、自分の炭をいこらせていたい。
いこらせようと、種火に酸素を送り、根気強く取り組む。
きっと今の自分はそういう時期なんだと思う。
だからいろんな所に行ってみて、人に会い、たくさん自分の中に風を送り込む。
自分の中の「飼いならせない想い」はきっと種火になって、じっくり広がっていく。
そう信じて前に前に、足を運びたいと思った。
場の最小単位は「個人」だという。
だとしたら私は、場である個人個人が繋がって、何かの「化学変化」がおきるような、そんなきっかけを作りたい。
そのための一歩が、きっと自分という炭をいこらせることなんだと思う。
「いきいき」が伝播するように、私の炭火が誰かの炭に伝わっていったら素敵。
旅の12時間を通して、そう感じた。
そいて最後に、
今回すばらしい機会をくれた皆さま、本当に感謝しています。
二度目ましての日まで、ピンチをチャンスに、いこらせていきましょう。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。